音声処理と認識
小野原彩香 / 北星学園大学
Zoom録画を後日公開します。課題はメール/Google Driveでも提出可。
発話によるディスカッションが難しい場合、Zoomチャット・共有ドキュメントへの書き込みを発言と同等に扱います カメラのオン/オフは自由です ディスカッションは「対話」を重視します。正解より「思ったことを共有すること」を大切にしています Zoomに参加できない場合はメールで考えをまとめて送ってOKです 自分の経験に関わる話題のため、気持ちの整理が必要な場合はいつでも退出してOKです
神経多様性は、人々の神経・認知特性に多様性があることを指し、その多様性を尊重する視点にも結びつきます。
乳児は非母語の音の対比も弁別する場合があり、経験によって知覚が変化します。すべての言語音を区別できるという意味ではありません。
時期には個人差があり、知覚の絞り込みが10〜12か月で完全に終了するわけではありません。
出典:Werker & Tees (1984)、概観 Kuhl (2004)。詳しい条件・追加出典は講義本文を参照。
音韻カテゴリの典型例(プロトタイプ)の周辺で、近い刺激どうしの違いを区別しにくくなるという実験的現象。
出典:Kuhl (1991)。詳しい条件・追加出典は講義本文を参照。
Lenneberg(1967)は、言語習得と発達段階の制約を論じました。
成人にも学習が起こることだけでは、あらゆる年齢効果を否定できません。SLM/SLM-rは母語と第二言語のカテゴリの関係や経験を扱います。
出典:Mayberry & Kluender (2018)。詳しい条件・追加出典は講義本文を参照。
重なった声の中から、特定の話者に注意を向ける。課題や音響条件によって聞き取りは変わります。
注意していない側の重要な語にも気づく場合があることを説明します。全員が必ず自分の名前に気づくわけではありません。
注意の制御には、聴覚皮質や前頭・頭頂領域を含むネットワークが関わります。
機能上の比較であり、機序が同じという意味ではありません。ビームサーチは文字列候補の探索で、選択的注意やビームフォーミングと区別します。
出典:Conv-TasNet。詳しい条件・追加出典は講義本文を参照。
単語の読みや綴りの正確さ・速さに持続的な困難を示す学習障害。現れ方は文字体系にも影響されます。
日本語の課題例:「しんかんせん」を「し・ん・か・ん・せ・ん」の6モーラに分ける。モーラ・音節・音素は別の単位で、「しん」は2モーラ・1音節です。
出典:International Dyslexia Association:2025年定義。詳しい条件・追加出典は講義本文を参照。
ツールとなりうる場面
新たな困難が生まれる場面
聴覚情報の神経的な処理に関する困難を指す概念。純音聴力検査だけでは説明しにくい、雑音下などの聞き取りの困難がみられることがあります。
出典:ASHA:Central Auditory Processing Disorder。詳しい条件・追加出典は講義本文を参照。
個人差、刺激、課題、言語能力、会話の文脈を考慮します。
発話が少ないことと、理解や伝えたい内容が少ないことを同一視しません。状況による発話量の変化だけで「場面緘黙」とは呼びません。
出典:ASHA:Autism and Autism Spectrum Disorder。詳しい条件・追加出典は講義本文を参照。
発話などによるコミュニケーションを補ったり代替したりする手段。発話がまったくできない人だけを対象としません。
BCIには埋込み電極から発話の試みをデコードする研究があります。頭皮脳波から自由な思考をそのまま読むという説明ではありません。
出典:ASHA AAC、BCIの原研究は本文参照。詳しい条件・追加出典は講義本文を参照。
WERは誤り率で、小さいほどよい。「95%正解」と「95% WER」は別です。会話理解全体と文字起こしの能力も区別します。
Koeneckeほか(2020):当時の5社の英語ASRを、研究対象の黒人話者と白人話者の発話で比較し、WERに差を報告。
設計の問い:誰の利用状況で誤りが多いか。どんな負担が生じ、どう検証・改善できるか。
出典:Koenecke et al. (2020)。詳しい条件・追加出典は講義本文を参照。
参加方法(どれでもOK)
以下は議論用の仮想事例です。利用者全員の経験を表すものではありません。
設計者の視点:技術的要因、操作・修正の方法、使う場所や相手、本人の選好を分けて考えましょう。
授業後、Google Formsまたはメールで振り返りを提出できます(任意)。
提出期限は授業で案内します。採点する場合は小課題・演習30%の範囲で扱い、匿名の授業改善コメントは採点と分けます。
第13回(動画回):応用事例と社会的インパクト
当事者性を持つ学生が参加していることを意識し、特定の属性を「劣っている」とする表現を避ける
注意の制御には聴覚皮質や前頭・頭頂領域を含むネットワークが関わる。領域と機能を一対一に対応させない。
設計の問い:「標準的なユーザー」を想定した設計は誰を排除するか?
同じ入力・課題・評価条件で比較する。診断名だけで、個人と機械の優劣を予測しない。
ファシリテーション:「バリア」と「ツール」を対立として見ない。「誰にとって」「どんな文脈で」という問いを大切にする