統計学Ⅰ(B)2026 第11回

第11回 モデル選択とAIC

当てはまり vs 複雑さ ―― オッカムの剃刀

統計学Ⅰ(B) 北星学園大学
小野原 彩香

統計学Ⅰ(B)2026 第11回

フック

変数を増やせば R² は上がり続ける(第10回)


じゃあ全部入れる?

それで“未来”は当たる?

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過学習を、目で見る

データを 訓練7割/テスト3割 に分けて、見せてない方で予測

当てはまり↑なのに予測は途中から悪化 = 過学習

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当てはまり ≠ 予測

訓練R²は上がり続ける(手元に合わせるのが上手くなる)
でもテスト誤差は途中から悪化


R²を最大化してはいけない

狙うのは「未知データの予測」

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AIC:手元だけで予測の良さを見積もる

AIC=2(当てはまり)+2(パラメータ数)\text{AIC} = -2\,(\text{当てはまり}) + 2\,(\text{パラメータ数})

  • 当てはまり良 → 第1項↓(AIC下がる)
  • 変数多い → 第2項↑(ペナルティ)
  • AICが小さいほど良い

= オッカムの剃刀の定量化

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R²最大 と AIC最小 は一致しない

R²最大=M3(でたらめ入り) / AIC最小=M2(採用)

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AICの作法

  • 相対指標:絶対値に意味なし。で比べる(2以上で意味、10で決定的)
  • 同じデータ・同じ目的変数で比較
  • 「候補の中でのベスト」であって真のモデルの保証ではない

❌「AICの絶対値に意味」❌「変数は多いほど良い」

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まとめ

R²最大のモデルとAIC最小のモデルは違う

当てはまりと複雑さのバランスで選ぶ

次回:ベイズ統計の入り口 ―― データで信念を更新する