情報をどこから得るか¶
AIの答えは出発点であって、根拠ではありません。この授業では、調べ方そのものを扱います(第2回)。
1. AIは、どれを使うかで答えが変わる¶
授業で使う Microsoft 365 Copilot Chat は、大学が全学に配っている一つの製品です。AIそのものではありません。
| 何が違うのか | 中身 |
|---|---|
| モデルとサービスは別 | GPT・Claude・Gemini などがモデル。Copilot・ChatGPT などはそれを載せたサービス |
| 学習した時点(カットオフ) | 最近の出来事を知らないことがあります |
| Web検索ができるか | できるものは新しい情報を出せて、出典が付きます |
| 契約・プラン | 無料版と有料版で使えるモデルが違います。大学のCopilotはデータ保護が適用されます(個人の無料アカウントとは扱いが違う) |
| 添付できるファイル | 大学の Copilot Chat (Basic) には制限があります |
「AIに聞いたら〇〇でした」は根拠になりません
どのサービスに、いつ聞いたのかまで書いて、はじめて他の人が同じことを確かめられます。 レポートに書くなら、そこまで書いてください。
2. だから、一次情報に当たる¶
- AIに聞く(出発点。全体像をつかむ、言葉を知る)
- 出典を出させる
- 自分でそのURLを開く ← ここを飛ばさない。存在しないURLを出してくることがあります
- 数字は元の資料で確かめる
数字を探す場所¶
| 探すもの | どこ |
|---|---|
| 日本の公的統計 | e-Stat(政府統計の総合窓口) |
| 官公庁の調査・白書 | 各省庁のサイト(一次資料) |
| 学術論文 | CiNii Research/Google Scholar/大学図書館のデータベース |
| 大学のこと | 本学の公表資料 |
孫引きをしない¶
「Aさんのブログに、Bという調査でCという数字が出ていたと書いてあった」——このままでは使えません。Bの調査そのものを見にいってください。何年の、誰を対象にした、何件の調査なのかが分からないと、その数字が何を意味するのか決まりません。
これは第13回(引用と剽窃)にそのままつながります。
3. 調査の企画にどう効くか¶
- すでに誰かが調べていないかを先に見る。同じ問いなら、比べられる形で聞く
- 先行する調査の設問の言い回しは参考になる(そのまま使うなら出典を書く)
- 「なんとなく知られていること」を確かめると、思っていたのと違うことがよくあります。そこが調査の出発点になります