第12回 資料:発表の評価基準と相互評価シート¶
この基準は第10回の時点で配る。あとから知らされる基準では、直しようがないため。
1. 発表の評価基準(15点)¶
5つの観点を3点ずつ。教員が採点する。
| 観点 | 1点 | 2点 | 3点 |
|---|---|---|---|
| 問いの明確さ | 何を調べたのか分からない | 問いはあるが漠然としている | 何を確かめたかったのかが1文で言える |
| 方法の妥当性 | 誰に聞いたか分からない | 対象は言うが回収数がない | 対象・方法・回収数が示され、問いに合っている |
| 図表の適切さ | 図がない/読めない | 図はあるが説明が足りない | データの種類に合った図で、n とキャプションがある |
| 限界への言及 | 触れていない | 「人数が少ない」など一般論のみ | 自分の調査の何が言えないかを、具体的に言える |
| 話し方 | 読み上げるだけ | 聞き手を見る場面がある | ページを見ずに主張を言える。時間内に収まる |
満点でなくてよい観点はない、が¶
いちばん差がつくのは「限界への言及」である。ここを飛ばした発表は、他がどれだけよくても信用されない。
逆に、限界を自分の言葉で言えた発表は、多少の粗があっても強い。
2. 個人の分担を明示する¶
グループの成果物だが、誰がどこを話したかを発表前に示す。
- 発表原稿の冒頭に「①問い=○○/②方法=○○/③結果=○○/④限界と結論=○○」と書く
- 全員が話す。1人が全部話す形にしない
3. 相互評価シート(課題12に含まれる)¶
すべてのグループについて記入する。発表を聞きながら書く。
グループ名:
① このグループの問いは何でしたか(1文で書く)
② いちばん納得できたところ
③ もっと知りたい/確かめたいと思ったこと
④ この結論に反論するとしたら、どこを突きますか
④が本番である¶
この授業でくり返しやってきたことと、同じである。
- 第7回:全体で見えた差は、層別しても残るか
- 第8回:その順位は、差の大きさを消していないか
- 第10回:それは関係か、それとも原因か
- 検証課題:AIの出力を、そのまま使ってよいか
同じ目を、人の発表に向ける。攻撃ではない。確かめられる形で出されたものだけが、確かめてもらえるという話である。
4. 採点は何を見ないか¶
- 結果が面白いかどうかは見ない。「差がなかった」で満点は取れる
- 回収数の多さは見ない。20件でも、20件でできることを正しくやっていればよい
- スライドの見た目は見ない(第11回でやったとおり、装飾は注意を導くためだけに使う)
見るのは、自分が何をして、そこから何が言えるのかを、自分で説明できるかである。