第1回 資料:学内で使えるAIと、この授業での使い方¶
情報活用(2026年度後期)
1. この授業のルール:操作で詰まったら、まずAIに聞く¶
この授業には、はっきりしたルールがあります。
なぜこうするのか、理由を正直に話します。
理由1:AIは24時間いますが、TAは週に90分しかいません¶
この教室にTAは2名います。40人の教室で、全員の操作を1つずつ見ることはできません。 操作の手順という「調べれば分かること」でTAの時間を使い切ってしまうと、本当に必要なときに手が空いていません。
理由2:「聞くのが恥ずかしい」がなくなります¶
手を挙げて質問するのは、勇気が要ります。前期の授業でも、困ったまま何も言わずに固まってしまう学生がたくさんいました。何も言わないと、こちらからは気づけません。
AIは何度聞いても嫌な顔をしません。同じことを5回聞いても大丈夫です。
理由3:これが、卒業後に実際にやることだからです¶
社会に出たあと、隣に先生はいません。分からないことを自分で調べて解決するという手順そのものが、この授業で身につけてほしいことです。
2. 学内で使えるAI:Microsoft 365 Copilot¶
北星学園大学のアカウント(@hokusei.ac.jp)で使えます。追加の費用はかかりません。
アクセス方法¶
- 上のURLを開く
- 大学のアカウント(
学籍番号@hokusei.ac.jp)でサインインする - 左下に「Copilot Chat (Basic)」と表示されていればOK
今日この場でログインまで確認します。 うまくいかない人は必ず手を挙げてください。 次回以降、ログインできない状態だと授業が進みません。
⚠ 重要な変更(2026年4月15日から)¶
Word・Excel・PowerPoint・OneNote の「中」にあったCopilotは、使えなくなりました。
去年までの説明や、ネットの記事には「Excelの右側にCopilotのボタンがある」と書かれていることがありますが、いまはありません。 探しても見つからないので、探さないでください。
| いまの状況 | |
|---|---|
| Excelの中のCopilotボタン | ❌ なくなった |
| Wordの中のCopilotボタン | ❌ なくなった |
| PowerPointの中のCopilotボタン | ❌ なくなった |
| ブラウザで開くCopilot Chat | ✅ 使える(これを使います) |
| Outlook(メール)のCopilot | ✅ 使える |
つまり、ブラウザでCopilotを開いて、そこで質問するのがこの授業のやり方です。
できること¶
Copilot Chat では、こんなことができます。
- 質問に答える(操作の手順、用語の意味、考え方)
- Word・Excel・PowerPointのファイルを作る
- データを分析する、グラフを描く
- 画像を作る
- ファイルを読み込ませて、その内容について質問する
3. やってはいけない使い方¶
⛔ 個人のアカウントや無料版に、大学のデータを入れない¶
必ず大学のアカウントでサインインして使ってください。
個人のアカウントや無料のAIサービスに大学の情報を入れると、その内容がどう扱われるか分かりません。大学のアカウントで使う場合と、扱いが違います。
⛔ 調査で集めた回答を、そのままAIに入れない¶
この授業では、後半でみなさん自身がアンケートを実施します。 そこで集まった回答は、答えてくれた人の個人情報です。
- 氏名・学籍番号・連絡先が含まれるデータを、AIに貼り付けない
- 自由記述(個人が特定できる内容が書かれていることがある)をそのまま入れない
この点は第2回の「研究倫理」で詳しくやります。いまは「人から預かったデータは軽く扱わない」とだけ覚えてください。
⛔ AIの答えをそのまま提出しない¶
AIは平気で間違えます。 それらしい嘘をつきます。
- 存在しない関数名を教えてくる
- 計算を間違える
- 出典のない「事実」を作る
確かめずに提出したものは、間違っていればあなたの責任になります。 確かめ方は §6 でやります。
4. 聞き方の練習¶
AIは、聞き方で答えの質がまるで変わります。
❌ よくない聞き方¶
これでは、AIも何を答えていいか分かりません。
✅ よい聞き方¶
含めるとよい4つのこと
| 何を書くか | 例 | |
|---|---|---|
| ① 状況 | いま何がある状態か | 「1列目に学年、2列目に通学時間が入っています」 |
| ② 目的 | 何をしたいか | 「学年ごとの平均を出したい」 |
| ③ つまずき | どこで止まったか | 「実行したら『KeyError』と出ます」 |
| ④ 相手 | どのくらい説明してほしいか | 「初心者なので1つずつ」 |
🖐 やってみましょう(10分)¶
Copilot Chat を開いて、実際に3つ聞いてみてください。
- 「『1時間15分』のように書かれた文字を、75という数値に直したいです。どんな方法がありますか。初心者向けに教えてください」
- 自分がいま分からないことを1つ、上の4つを含めて聞く
- 1で返ってきた答えに対して、「もっと簡単な方法はありますか」と聞き返す
3が大事です。AIとは1往復で終わらせない。 聞き返すと答えが良くなります。
5. AIに聞くこと/人に聞くこと¶
ここが、この授業でいちばん大事な線引きです。
🤖 AIに聞けばよいこと¶
- 「この操作はどうやるの?」
- 「この用語はどういう意味?」
- 「エラーが出た。どういう意味?」
- 「もっと簡単なやり方はある?」
→ 調べれば答えが決まっていること。 AIのほうが速いです。
🙋 先生・TAに聞くこと¶
- 「何を計算すればいいのか分からない」
- 「この数字は何を意味しているのか」
- 「グラフはできたけど、これで何が言えるのか分からない」
- 「そもそも、自分の調査が何を調べているのか分からなくなった」
→ あなたの状況を見ないと答えられないこと。 AIはあなたのデータも、あなたのつまずき方も見ていません。
後者を遠慮しないでください。 そのために私たちがいます。
6. AIの答えを確かめる¶
AIは間違えます。確かめる方法を3つ。
① 小さいデータで試す¶
いきなり本番のデータに使わない。3行くらいの小さな表を自分で作って、答えが合っているか手で計算して確かめる。
② 別の聞き方でもう一度聞く¶
同じことを違う言い方で聞いて、同じ答えが返ってくるか見る。違う答えが返ってきたら、どちらかが間違っています。
③ 「なぜそうなるのか」を聞く¶
理由の説明が怪しいときは、答えも怪しいです。
7. まとめ¶
操作で詰まったら → まずAIに聞く(Copilot Chat)
「何をすべきか」が分からない → 先生・TAに聞く
AIの答えは確かめてから使う
大学のアカウントで使う
人から預かったデータは入れない
今日やること¶
- [ ]
https://m365.cloud.microsoft/chat/に大学アカウントでログインできた - [ ] 「Copilot Chat (Basic)」の表示を確認した
- [ ] 実際に3つ質問してみた
- [ ] 聞き返し(「もっと簡単な方法は?」)を試した
ログインできなかった人は、今日中に必ず声をかけてください。